「麻疹(はしか)」流行の危機?どうやら、はしかに罹患する年齢に偏りがあるらしい

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はしか患者の発生数が、昨年1年間の人数に比べ、すでに倍以上に増えています。今後、この人数は増えるのでしょうか?いえいえ、どうやら、はしかに罹りやすい年代は偏りがあるらしい。

その偏りはなぜ? じゃ、罹りやすい年代はどうすればいい? という疑問を調べてみました。

8月から麻疹(はしか)が急上昇中

8月19日、兵庫県の19才の男性が麻疹(はしか)に感染していることが分かりました。

それ自体は「それは、どうも、お大事に。」という感じの話ですが、その男性が遡ること5日前の8月14日に、幕張メッセで行われたジャスティン・ビーバーのコンサートに来場していたということで、ニュースになったのでした。

その後には関西空港で従業員のはしか感染事例が判明したそうで、そこを発端にはしか感染者が急激に増え始めています。

国立感染症研究所の9月13日の発表では、昨年の35人に対し、今年は9月4日までにすでに82人のはしか感染者が発生しているそうです。

 感染力が強く重症化すると命の危険も

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はしかは初期にに風邪と似たような症状が現れ、その後、高熱が長く続きます。咳・鼻水の他、目やにに目の充血などがあれば、はしか感染の疑いが出てくるそう。

初期症状が発症してから3,4日後に、口の中のほっぺの裏側に白い斑点ができるそうで、この斑点の確認ではしかと診断されるそうです。

一般的には、はしかというと全身に浮き上がる赤い発疹ですが、重症化すると肺炎や脳炎を併発することもあり、特に大人は重症化しやすいとのことで、最悪の場合は死に至る病気です。

潜伏期間は10日前後、発症までに時間があり、気づかずに感染源になるおそれがあります。

しかも、はしかの感染力は非常に強く、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の3つの感染経路で感染します。

特に、接触感染に至っては感染率は……えっ!100%?! 確実に発症コースじゃんッ!!

すわパンデミック!?……と思いきや、実は抗体を持っていれば発症することはないそうで、乳幼児期のはしかの予防接種が義務化している現在では、幸いなことに爆発的な感染には至らないようです。

 はしかの罹りやすさには世代格差があるらしい

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日本は、昨年にはWHOからはしか排除状態の認定を他のいくつかの国と同じように受けたそうで……なら、なんで、今年は流行ってるの?

実は、日本では、はしかは数年おきに流行っています。記憶に新しいのは、2007年に若者の間に流行し、大学が次々に休講した年ではないでしょうか。

日本のはしか感染は、ある世代にかたまって起こる傾向があるようです。それはなぜでしょう。

実は日本のはしかの予防接種の歴史には段階があり、世代によってははしかの抗体が強く定着していないのです。

 はしかワクチンの予防接種と罹りやすさの関係

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日本のはしかのワクチン接種の歴史は、1966年に始まります。

ただ、ここから12年間は任意接種で、はしかワクチンの予防接種が義務化したのは1978年です。

つまり51歳以上は予防接種を全く受けておらず、50歳から40歳までの年代は、受けてる人と受けていない人がいる状態。

さらに1回のの予防接種では抗体が定着しにくいことが分かり、1990年からは就学年齢までに予防接種を2回受けることが義務化されました。

26歳から39歳は1回の予防接種、25歳から下は2回の予防接種を受けていると言うことです。

つまり、25歳以下の人は2回のワクチン接種のおかげで、はしかの抗体を持っている可能性が極めて高いこと、26歳から39歳の人は予防接種を1回しか受けていないので、抗体が定着している人と、定着せず抗体を持たない人がいるということ。

40歳から上の年代は、予防接種自体を受けていない人が多いわけですが、実は、一度はしかに罹患した経験のある人は確実に抗体があるそうで、この年代は、感染率の非常に高いはしかの、繰り返す流行を経験してきた世代なのです。

つまり、ほとんどの人がはしかに罹ったことのある世代。予防接種の経験が無くても高い確率で抗体を持っているそうです。

ちょっと、整理してみましょう。

25歳以下は、予防接種2回が義務で、抗体あり。

26~39歳は、予防接種1回が義務で、抗体ある人とない人がいる。

40~50歳は、予防接種を受けた人と受けていない人がいるが、はしかの流行を経験しているので、高確率で抗体あり。

50歳以上は、予防接種を受けていないが、はしかの流行を繰り返し経験しているので、高確率で抗体あり。

と、いうわけで、はしか流行の兆しが見えたとき、最も注意すべきなのは、抗体がない人がより多く含まれる26歳から39歳の年代です。

 罹りやすい世代の人ができること

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抗体がない人が他の年代より多い26歳から39歳の人たちは、すでに大人の年齢ですから、罹患すると重症化しやすいという問題点も抱えています。

この年代の人は、できるだけ抗体検査をして、抗体がない場合は予防接種を受けましょう。

血液検査を受け付けている病院は多いですが、一応病院には先に電話をして、抗体検査をしたい旨を伝えてから受診しましょうね。

また、26歳から40歳の年代では無い人も、予防接種の時に体調が悪かったり忘れていたりで受けられなかったということもあるので、抗体があるかどうか不安であれば、一度抗体検査を受けてみると安心できますよね。

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